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国際交流学科岡橋純子准教授の授業の一環でスタディーツアー(ネパール)を実施

国際交流学科グローバル社会コースの授業“Project Planning for International Cooperation”の履修者8名が、2020年2月5日より12日まで、ネパールでの国外研修に参加しました。
これは今年初めて実行された新規研修で、参加者がプランニング段階から積極的に関与し、事前学習しながら企画を作り上げる訓練と企画実行の場であり、トリブヴァン大学のチームとの現地共同調査を実現するものでした。共通言語は英語です。

カトマンズ?ヴァレーは、比類なき伝統建築や祭などの豊かな有形?無形の文化に満ちています。ネパールの学生と本学学生は、ともにヒンズー教や仏教の信仰の表象が混交するルートを10キロ以上歩いて探察したり、自治体が大学や国連の協力のもと構想中の開発事業に関する草の根意見を、重点的活性化想定区域でのインフォーマル?インタビューの形式で聴取したりしました。市民生活の奥地まで触れることにより参加者は現状を鮮烈に感じとり、ガバナンスやコミュニケーションのあり方を中心に諸問題を取り上げたディスカッションを交わして考察を深めました。

この研修では、大学関係者や地域の方々をはじめ他にもさまざまな立場の方々に接し、視座の多様化を目指しています。ネパール政府の専門官からは、屋外の現場で文化遺産の保全管理や意匠の詳細、ネパールの宗教建築に関して説明を受け、活発な質問にも対応いただきました。国連機関であるユネスコ訪問では、ネパールの教育開発やジェンダー意識に関するアドヴォカシー、現地での国際協力連携、ネパール大地震後の文化財の修復?再建課題等について学びました。さらには、在ネパール日本国特命全権大使をはじめとする大使館員の方々から外交前線のお話をうかがい意見を交わす機会を得て、二国間関係、地政学、開発政策への日本の協力課題について、日本を軸とした視点に立ちそれまでの学びを深めることとなりました。
友好に根づく国際協力には、相互の歴史文化への理解?敬意と信頼関係構築が欠かせません。その現実を実感しつつ、国際的課題解決に関するヒントを得て、参加者は帰国しました。

heritage trail 候補ルートからスワヤンブナートに到達して
都市の成り立ちと動態を理解する
現地の学生と聴きとり調査の打ち合わせをおこなう
国連機関訪問にてガバナンスアドヴォカシーについて学ぶ
バクタプールの文化遺産