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「福島の今とこれからの希望~東日本大震災10年目を迎えるにあたって」開催報告

2021年3月7日(日)、福島県南相馬市で支援活動や地域のサロン活動にあたっているカリタス南相馬と本学参加者をオンラインで結び「福島の今とこれからの希望~東日本大震災10年目を迎えるにあたって」が開催されました。
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プログラム
Ⅰ 講演 
和サロン眞こころ 松野みき子氏
カリタス南相馬  南原摩利所長
カリタス南相馬  シスター畠中千秋(聖心会)

Ⅱ 学生の活動報告
?SHOC project
?2019年度「USHひとづくり?まちづくりボランティア in 南相馬」
?令和元年東日本台風の被災地での復興支援活動
?クリスマスカードの作成と送付
?Ecoマスクプロジェクト

Ⅲ 質疑応答 

Ⅳ 若者へのメッセージ 
一般社団法人カリタス南相馬代表理事 幸田和生司教

第Ⅰ部の南相馬からの講演では、まず、東日本大震災を実際に体験された松野氏より、南相馬の震災当日とその後の日々、そして津波と原発事故によって奪われた日常への思いが語られました。次に、南相馬で復興支援活動を続けてこられた南原所長から、支援活動の歩みと現状についてのご説明と「離れていても心は繋がっている」というメッセージを発信することの大切さをお話しいただきました。
最後にシスター畠中より「持てる者、持たざる者が分ち合い、誰一人取り残さない社会へ」という未来に向けてのメッセージが語られ、福島のこれまでの十年間と未来をテーマにした講演が締めくくられました。

第Ⅱ部では、福島での復興支援活動に携わった学生より活動報告が行われました。
コロナ禍のため、学生を現地に派遣していた「USHひとづくり?まちづくりボランティア in 南相馬」の活動で南相馬を訪れることは叶いませんでしたが、それに代わる活動として始動したEcoマスクプロジェクト、自宅でのコットン栽培に切り替えたSHOC projectなど、置かれた状況に応じて、学生が柔軟に活動している様子が報告されました。また、令和元年東日本台風の直後に行われた泥掻きなどの復興支援活動や、地域の方々に宛てたクリスマスカード作りなど、多岐にわたる活動が報告され、それぞれの関心や得意分野に応じて参加することの大切さが語られました。全ての報告から、福島の現状を知り、その未来のために自分たちのできることを考え、支援活動を続けていきたいという強い思いが感じられました。

第Ⅲ部では幸田司教より、「人生はミッションである」というメッセージが、未来を生きる若者に向けて贈られました。「過去があり今があり、そして、未来につながっている。大きな人とのつながり、そして、目に見えぬ豊かなものとつながることを通して、自分には一体何ができるのかというミッションの感覚を持てば、人生は輝く」というお話は、コロナ禍の今を生きる者の心に、揺るぎない指針として深く刻まれました。

福島と東京、過去と未来とを繋いだこの日は、福島で起きたことと現在の状況、そして、現地の方々が今まさに抱えている困難を知る一日となりました。そして、東京にいる私たちが、その困難にともに立ち向かい、未来に向かって行動するための出発点となる一日にもなりました。
(サムネイルのイラストは、南相馬と聖心女子大学の結びつきをイメージして本学学生が制作。本学の南相馬復興支援活動のシンボルとして活用しています。)

オンラインイベントでの講演の様子
学生の報告